国技の相撲 世界に発信しよう

海外巡業を開催して世界でも活躍する相撲界

相撲

海外巡業は、相撲の伝統を世界に発信するために重要視されて、国際交流の役割も担う行事となりました。

同時に海外公演も行っていますから、今では国際的な知名度が高まり、閉鎖的な印象がなくなっています。戦前の時代には、国威を発揚する目的もあり、外地へ向けて力士たちを派遣する形となっていました。

さらに、協会が全面的に行っていたわけではないため、規模は小さいものでした。海外巡業が最初に行われたのは戦後の1962年のことで、場所は米国のハワイが選ばれました。

ハワイが選ばれた背景には、日系人が多い地域であることが影響していますが、ハワイ出身の力士が活躍したことも無視できない事実です。ハワイ出身の力士が有名になってからは、相撲のニュースが世界に向けて発信されるようになりました。

最近ではモンゴルや台湾でも行われ、開催場所は地球規模で広がっています。この動きを今後も続けていけば、相撲文化の継承を世界規模で行えるメリットも生まれます。

相撲

厳粛な礼儀作法を継承する相撲は世界に誇れる文化

独自な礼儀作法を守り続ける相撲は、世界に誇れる日本文化の一つでもあります。

この世界では実力があれば最上位にまで到達できますが、心技体の全てが充実していなければ、力士としては失格になります。横綱の場合には、品格や礼節を特に大切にし、伝統文化を継承するための重要な役割を担っています。

着物

相撲部屋の中でも礼節が重んじられ、親方と弟子の間には厳しい上下関係があります。他のスポーツとは違って、神聖な土俵で稽古をすることになるため、常に清らかな気持ちを保つことも重要とされています。

ファンが何気なく見ている所作にも、礼儀作法の真髄が隠されています。取り組みの勝敗が決まって、勝ち名乗りを受けた力士が礼をした後には、手刀を切る動作を行ないます。

行司が差し出した軍配の上には、懸賞が入った熨斗袋がありますが、そのままの状態で受け取るようでは品位を欠くことになります。そのために、手刀を切ることによって、勝利を司る神々に感謝して受け取る形が定着しました。

世界的なスケールで調べる相撲の起源

歴史

相撲の起源は極めて古く、紀元前の世界史と同様に悠久の歴史によって育まれてきました。

日本においては神代の昔からの伝統があるため、神事としての文化を色濃く残しています。広大なユーラシア大陸を見れば、モンゴルなどで相撲が行われていますから、日本だけの文化ではありません。

直接的な関連については謎が多いのですが、メソポタミア文明の遺跡から発掘された壺には、二人の男性が格闘している絵柄が発見されています。この絵柄は、相撲の四つ身の体勢によく似ているために、日本の文化との関連が注目されています。

力士

古墳時代の遺跡からは力士と思われる埴輪が発見されているため、神代の昔の伝説についても、完全な作り話とは言えない性質があります。

稲作が盛んに行われるようになってからは、五穀豊穣を祈るための行事として、全国で行われる儀式となりました。奈良時代には奉納相撲を行ったという明確な記録があるため、聖武天皇による統治下では、宮中祭祀として幅広く浸透していたようです。